日々、内省

ふと思ったこと、脳内ブレストしていることを書いていきます

僕たちはゆとり世代ではなく、ゆとり時代に生きているだけである。

この前youtubeでたけしのTVタックルゆとり世代は日本を救うのか」を見た。

この番組では「大人」たちが若者を批判して、今のゆとり世代の全貌をあばいていく、という内容である。(動画は一番下にあります。)

今回はゆとりの定義とか、大人たちもゆとりじゃないのか?ということにはあえて触れません。それよりも番組の後半で議題に挙がっていた、「ゆとり世代はすぐに仕事をやめる、仕事にやりがいを求めすぎ。仕事は耐えて無になってやるものだ」ということに言及したい。

 

若者はすぐに仕事をやめてしまうのか?

まず「若者はすぐに仕事をやめるのか?」答えはYesであるが、ゆとり世代に限ったことではない。下に厚労省が出しているデータがある。

新規学卒者の離職状況に関する資料一覧|厚生労働省

これによると大学新卒の三年後の離職率は32%であり、3人に1人は三年以内にやめるという結果になっている。しかしこのデータをよく見てみると、昭和62年から数値はほぼ横ばいであり、20年以上前から約30%の人々がやめていたようである。この時点でゆとり世代はすぐに仕事をやめる、というのは乱暴な議論な気がするが、もう少し続けたいと思う。

若者は仕事にやりがいを求めすぎなのか?

番組内では仕事はつらくても耐えて続けるべきだ、ゆとり世代は仕事を遊びを勘違いしている、そんな意見が多くを占めていた。確かに番組内では会社をやめて騎馬戦の世界大会をやりたい、という人や個人パフォーマーを繋げてビジネスにしたい、という人がいた。会社に迷惑(辞めること)をかけてまで遊びや趣味を優先する若者に対して、終身雇用が当たり前の大人たちには違和感や怒りを感じるかもしれない。大人の言い分は分かる、会社を辞めることはかなりリスキーだ、本当に社会の仕組みを知っているのか?そういうことをひっくるめて若者に「すぐにやめるな」と言うのだ。しかしそれでも僕はやりたいことを優先してもいいと思うのだ。

ゆとり世代ではなくて、ゆとり時代ではないか?

そもそも若者がやりがいを仕事に求めるようになったのは日本という国が豊かになったからである。バイトを頑張れば海外旅行にも行ける、ネットを繋げばどこにいても仕事ができるサービスがある。仕事の種類も多くなった、ブログで生きている人もいるし、地域創世のために生きている人もいる、こんな環境は20、30年前には考えられなかったと思う。(僕はその時生きていなかったので推測です)

お金を手に入れる手段が簡単かつ多様化しているこの状況を僕は「ゆとり時代」だと思うのだ。この「ゆとり時代」に生きているからこそ、画一化された仕事よりも自分の興味関心のあることを仕事にしたい、そう思うのは至極当然のことではないか。この「ゆとり時代」は若者のためだけではない。大人も享受できるはずである。もちろん僕は仕事をやめて起業を薦めたいわけではない。ただ「ゆとり時代」には選択肢がたくさんある、その選択肢をみんなが使える時代になったのである。そして選択肢を多く持った若者がやめる時に、頭ごなしに「ゆとり世代」と非難するのはやめてほしいのである。

 

以下 リンク たけしのTVタックルゆとり世代は日本を救うのか」

www.youtube.com