日々、内省

ふと思ったこと、脳内ブレストしていることを書いていきます

昔モバゲーで「君がいない場所で」っていう携帯小説があったんだ。

もう8年ほどに前の話になる、2007年携帯小説が猛威が振るっていた時に、モバゲーで「君がいない場所で」っていう小説があった。僕はそのころ中学生で初めて携帯を買ってもらった時であり、毎夜毎夜モバゲーの携帯小説を読んでおり、気づいたら朝になっていることも良くあるぐらいであった。その中でも僕に一番のインパクトを与えたのが「君がいない場所で」だった。あらすじとしてはありきたりの幸せを送っていた祐紀はある日、近くのガソリンスタンドに行く。その時元気に動きまわる由美子に出会い、恋に落ちる。しかし由美子には思い悩みがあった、それは耳が聞こえなくなるかもしれない病を患っていたことであった。祐紀との関わりの中で徐々に病気と向き合い、手術をすることを決意する。手術は成功した代わりに彼女に、記憶喪失という重い代償を負わせた。祐紀との幸せだった日々は頭からさっぱり消えてしまい、祐紀は由美子の中に自分という存在がいないことに絶望し、諦めてしまう。そんなバッドエンドで物語は終わってしまう。

当時は恋愛を知らないながらも(今も分からんけど)、祐紀の気持ちに思いをはせて悶絶した記憶がある。なぜ祐紀はもう一度由美子にアタックしないのか、由美子に対する思いはそんなものなのか、と。しかし今なら祐紀の気持ちが痛いほどわかる。輝かしい記憶が祐紀を邪魔するのだろうと。

 

今、祐紀は由美子と新しい道を歩んでいることができているのだろうか?

 

・由美子が記憶を戻し、祐紀と関係を修復している

仮に祐紀との記憶を取り戻し、関係を取り戻しても、今度は祐紀が由美子に思いを馳せていた時間は永遠に分かり合えないのだと思う。もしかしたら上手くいってないのかもしれない。

 

・記憶のない由美子と新しい関係をつくる

僕はこうあって欲しいと思う。輝かしい記憶を自分の中にしまい、思い出として楽しむ。きっと記憶のない由美子はまた違う由美子で、魅力的ではないかなと思うのだ。

 

・結局由美子は記憶を取り戻すことができすに、二人は再び交わることなく終わる

もし今もこの状況であるとしたら現実はとても残酷だなと思ってしまう。でもこの状況なんだろうなと、なんとなく感じてしまう。再び交わることなく、終わってしまう。なんだか儚い。

 

今日モバゲでもう一度「君がいない場所で」を読んだことが、このエントリを書いたきっかけだった。もし興味がある人は是非とも読んでほしい。あと最近は漫画アプリとかが流行ってるけど、小説アプリってもう一度はやらないのかな、、動画とか簡単で良いけどテキストにはテキストの良さがある。動画コンテンツとかに慣れすぎた人にお勧めです。

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